本コラムでは、気になる口唇ヘルペスの跡が残る症状や原因について解説します!口唇ヘルペスの跡として見られる、色素沈着、黒ずみ、赤みの原因の違いや対処方法とは。跡を残さないために、消し方の対策、症状を抑えるまでの過ごし方の注意点までお伝えしていますので、最後までご一読ください!
口唇ヘルペスの跡が残る原因や消し方とは
口唇ヘルペスとは?ヘルペスができる原因
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)の感染によって引き起こされる病気です。唇やその周りに水ぶくれができ、痛みやかゆみなどの症状が現れます。
口唇ヘルペスは、HSV-1に感染した人の口や唇から直接接触することで感染します。また、HSV-1に感染した人の使用した食器やタオルなどを介して間接的に感染することもあります。
口唇ヘルペスの症状は、発疹や水ぶくれが唇やその周りに現れること。水ぶくれは、最初は小さな赤い発疹として現れ、次第に大きくなって水疱になります。水疱が破れると、ただれやかさぶたになる場合もあります。
口唇ヘルペスで跡(色素沈着)が残る可能性や原因
口唇ヘルペスで跡が残る原因として、代表的な3つの理由は以下です。
口唇ヘルペスの症状である水ぶくれが破れると、細菌感染を起こして炎症が悪化します。炎症が治まると、かさぶたが形成されますが、かさぶたが剥がれた後に色素沈着が起こり、跡が残ることがあります。
口唇ヘルペスは、一度感染するとウイルスが潜伏して再発を繰り返すことがあります。再発を繰り返すと、皮膚がダメージを受けやすくなり、跡が残りやすくなります。
口唇ヘルペスの治療は、早期に行うほど跡が残りにくくなります。症状が現れたら、早めに医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
口唇ヘルペスは、一度感染すると完治せず、再発を繰り返します。再発を繰り返すと、跡が残るリスクが高まるため、再発を予防することも大切です。
口唇ヘルペスの跡が消えない?消し方
口唇ヘルペスの跡を消すために、以下の方法を知っておきましょう。
炎症の早期治療
炎症を早く治すことで、色素沈着を防ぐことができます。口唇ヘルペスを発症したら、早めに抗ウイルス薬を塗布しましょう。
色素沈着の治療
炎症が治まった後も赤みが残る場合は、色素沈着の治療を検討しましょう。口唇ヘルペスによる跡は、赤みや黒ずみ、凹凸などの形で現れることがあります。これらの跡を改善するためには、レーザー治療やピーリングなどの方法があります。
レーザー治療は、レーザー光を照射して、皮膚の表面の角質層や真皮層を除去する方法です。口唇ヘルペスによる跡には、フラクショナルレーザーやピーリングレーザーなどが用いられます。
・フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは、皮膚に細かい穴をあけて、皮膚の再生を促す方法です。口唇ヘルペスによる赤みや黒ずみなどの色素沈着に効果的です。
・ピーリングレーザー
ピーリングレーザーは、皮膚の表面の角質層を除去する方法です。口唇ヘルペスによる凹凸の改善に効果的です。
ピーリングとは、皮膚に酸や薬剤を塗って、古い角質を除去する方法です。口唇ヘルペスによる跡には、ケミカルピーリングやジェルピーリングなどが用いられます。
・ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、皮膚に酸を塗って、古い角質を除去する方法です。口唇ヘルペスによる赤みや黒ずみなどの色素沈着に効果的です。
・ジェルピーリング
ジェルピーリングは、皮膚に薬剤を塗って、古い角質を除去する方法です。口唇ヘルペスによる凹凸の改善に効果的です。
口唇ヘルペスの跡を消すための治療には、時間と費用がかかります。また、治療によって副作用が出ることもあります。そのため、治療を検討する前に、きちんと皮膚科医に相談しましょう。なお保険適用となる治療はないため、全額自己負担となります。
赤みや黒ずみの跡の違いとは
口唇ヘルペスでは炎症が強いほど、皮膚の損傷が大きく、色素沈着が起こりやすくなります。水ぶくれが治った後、赤みや黒ずみなどの跡が残ることがあります。
色素沈着には、炎症性色素沈着と後天性色素沈着の2種類があります。炎症性色素沈着は、炎症によってメラニン色素が過剰に生成されることで起こります。後天性色素沈着は、紫外線などの刺激によってメラニン色素が過剰に生成されることで起こります。
赤み
赤みは、後天性色素沈着が起こることで生じると考えられます。後天性色素沈着は、紫外線などの刺激によって起こるため、紫外線から皮膚を保護することで予防することができます。この赤みは、自然に治まっていくことが多いですが、数週間程度かかることもあります。
黒ずみ
黒ずみは、炎症性色素沈着が起こることで生じると考えられます。炎症性色素沈着は、炎症が治まった後も数週間から数ヶ月かけて徐々に消えていきます。この色素沈着は、紫外線の影響によって悪化することがあるため、日焼け止めを塗るなどして対策が必要です。
黒ずみと赤みは、炎症の強さと色素沈着のタイプによって生じると考えられます。黒ずみは炎症性色素沈着が起こることで生じ、赤みは後天性色素沈着が起こることで生じます。
口唇ヘルペスの跡を残さないためのポイント
口唇ヘルペスは、水ぶくれが出る前に、ピリピリとした違和感やかゆみなどの症状が現れることがあります。これらの症状に気づいたら、早めに抗ヘルペスウイルス薬を塗ったり服用したりすることで、症状を軽減し、跡を残りにくくすることができます。
水ぶくれを潰すと、ウイルスが周囲に広がり、跡が残りやすくなる可能性があります。水ぶくれができたら、触らないように注意しましょう。
かさぶたが剥がれた後も、患部は乾燥しやすいため、保湿ケアをしっかり行うことが大切です。保湿クリームや軟膏を塗ることで、患部の乾燥を防ぎ、色素沈着を抑えることができます。
口唇ヘルペスは、免疫力が低下したときに再発しやすいため、バランスの良い食事や十分な睡眠をとり、健康的な生活を送ることも大切です。
口唇ヘルペスは、一度かかってしまうと完全に治すことはできませんが、適切なケアをすることで、跡を残りにくくすることができます。
口唇ヘルペスはなぜ完治しない?早く治すために
ヘルペスは完治する病気ではない?
ヘルペスは完治する病気ではありません。ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)によって引き起こされる感染症です。HSVは一度感染すると、体内の神経節に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して症状を引き起こします。
ヘルペスの症状は、口唇ヘルペスの場合は口の周りに水疱が出る、性器ヘルペスの場合は性器や肛門周辺に水疱が出る、といったものです。
ヘルペスの治療には、抗ウイルス薬が用いられます。抗ウイルス薬を服用することで、症状の改善や再発の予防が期待できますが、ウイルスを完全に排除することはできません。そのため、ヘルペスに感染した人は、再発を繰り返す可能性があります。
ヘルペス症状が完治(治癒)するまでの期間は?
HSVは一度感染すると、体内に潜伏し、免疫力が低下したときに再発することがあります。
初発の場合
初発の場合、抗ウイルス薬を使わずに自然治癒することもあります。しかし、抗ウイルス薬を使えば、症状の軽減や治癒までの期間の短縮につながります。抗ウイルス薬を使って治療した場合、一般的に1~2週間程度で治癒します。
再発の場合
再発の場合、抗ウイルス薬を使って治療すると、1週間程度で治癒します。ただし、再発の頻度や程度は人によって異なります。
ヘルペスは、現代の医学では完全に治すことはできません。しかし、抗ウイルス薬を使って治療することで、再発の頻度や程度を抑えることが可能です。
ヘルペスを早く治すにはどんな食べ物が良い?
ヘルペスを早く治すには、以下の食べ物が効果的です。
オススメ1:リジンを含む食品
リジンは、ヘルペスの増殖を抑える効果があるといわれています。リジンを含む食品には、肉類、魚介類、大豆製品、乳製品などがあります。
オススメ2:ビタミンACEを含む食品
ビタミンACEには、免疫力を高める効果があるといわれています。ビタミンACEを含む食品には、緑黄色野菜や果物などがあります。具体的な食品としては、以下のようなものがあげられます
・肉類:鶏肉、豚肉、牛肉、魚介類
・大豆製品:納豆、豆腐、豆乳
・乳製品:牛乳、ヨーグルト、チーズ
・緑黄色野菜:ほうれん草、ブロッコリー、ピーマン、トマト、ニンジン
・果物:みかん、グレープフルーツ、イチゴ、キウイ、バナナ
前提としてバランスの良い食事を心がけましょう。また、ヘルペスはストレスや疲労などで発症しやすくなるため、十分な睡眠と休養をとることも大切です。
ヘルペスを完全に治すためには、抗ウイルス薬の服用が有効です。早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。
口唇ヘルペスで跡が残る!その他の関連する質問(Q&A)
口唇ヘルペスのかさぶたが取れた後の赤みについて
口唇ヘルペスのかさぶたが取れた後、赤くなることがあります。これは、かさぶたの下に新しい皮膚が再生しているためです。かさぶたは、水ぶくれが破れて出てきた体液が固まったものです。
かさぶたが取れることで、新しい皮膚が露出します。新しい皮膚は、まだ完全には再生されておらず、赤く見えることがあります。
また、かさぶたを無理に取ろうとすると、新しい皮膚が傷ついてしまうことがあります。そのため、かさぶたが自然に取れるまでは、無理に取らないようにしましょう。
・かさぶたを無理に取らないようにする
・患部を清潔に保つ
・日焼け止めを塗る
かさぶたが取れて1~2週間程度で、新しい皮膚が完全に再生して、赤みが治まります。かさぶたが取れた後、赤みが気になる場合は、皮膚科を受診して、早めに医師の診察を受けましょう。
口唇ヘルペスが一ヶ月治らない?
口唇ヘルペスが1ヶ月以上も症状が治らない場合、考えられる原因は以下です。
・再発性口唇ヘルペスの場合
・免疫力が低下している場合
・水ぶくれを無理に潰してしまった場合
・他の皮膚疾患が併発している場合
再発性口唇ヘルペスの場合、前駆症状(かゆみや違和感など)に気づいたら、早めに抗ウイルス薬を服用することで、症状を軽くしたり、再発を予防したりすることができます。
免疫力が低下している場合、風邪や疲労、ストレスなどが原因で、口唇ヘルペスの再発を誘発することがあります。免疫力を高めるために、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動などを心がけましょう。
水ぶくれを無理に潰してしまうと、ウイルスが周囲に広がり、症状が悪化したり、再発しやすくなったりすることがあります。水ぶくれが自然に治るのを待ちましょう。他の皮膚疾患が併発している場合、その皮膚疾患の治療をすることで、口唇ヘルペスの症状が改善することがあります。
口唇ヘルペスが1ヶ月以上治らない場合は、早めに皮膚科を受診して、医師の診察を受けましょう。
口唇ヘルペスかさぶたは保湿が効果的?保湿方法は?
口唇ヘルペスのかさぶたの保湿は、痛みや違和感を軽減し、治癒を早めるのに効果的です。かさぶた時期の保湿は「かさぶたの乾燥やひび割れを防ぐ」「痛みや違和感を軽減する」「治癒を早める」ことが期待できます。
・かさぶたが完全に乾燥する前に、ワセリンや軟膏などの保湿剤を塗布します
・保湿剤を塗布するときは、指先で優しく塗り、患部を触りすぎないようにします
・かさぶたがひび割れた場合は、保湿剤を塗ることで痛みを和らげることができます
・口唇ヘルペスのかさぶたを無理に剥がすと、傷が悪化する可能性があるため、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう
・保湿剤の成分によっては、アレルギー反応を起こす可能性があるため、パッチテストを行ってから使用しましょう
保湿剤の候補としては「ワセリン」「アラセチノン」「ビタミンEクリーム」「ヒアルロン酸」が挙げられます。口唇ヘルペスのかさぶたの保湿は、痛みや違和感を軽減し、治癒を早めるために効果的です。ただし、保湿剤の成分によってはアレルギー反応を起こす可能性があるため、注意が必要です。
口唇ヘルペスにワセリンが効くの?塗ってもいいの?
口唇ヘルペスのかさぶたの保湿にワセリンは効果的です。ワセリンは、皮膚の水分を蒸発するのを防ぎ、乾燥やひび割れを防ぐことができます。また、ワセリンには抗炎症作用もあるため、かさぶたの痛みやかゆみを和らげることにも役立ちます。
ワセリンの使用方法としては、かさぶたが完全に乾燥する前に、ワセリンを薄く塗布しましょう。指先で優しく塗り、患部を触りすぎないようにします。かさぶたがひび割れた場合は、ワセリンを塗ることで痛みを和らげることができます。
口唇ヘルペスのかさぶたの保湿にワセリンは効果的ですが、アレルギー反応を引き起こす可能性があるため、使用前にパッチテストを行ってください。
ワセリンは再発を防ぐ効果はないため、治療薬の服用や生活習慣の改善に努めましょう。
記事のまとめ:口唇ヘルペスで跡が残る場合について
ここまで、口唇ヘルペスの跡(色素沈着・黒ずみ・赤み)などの原因や対処方法をお伝えしました。跡を残さないためには、自己判断せず、治療薬に頼った早期治療がポイントになります。本記事を参考に、なるべく跡を残さないために注意して対策してみましょう!