この記事ではヘルペスと頭痛・発熱・高熱の関係についてお伝えをします!ヘルペスで頭痛や熱は出ることがあるのか?熱は何度くらいで、何日続くのか、高熱のピークとは?
またヘルペスで後頭部がの痛みや、頭がピリピリする原因、頭皮にヘルペスができるのか、ヘルペス脳炎とは何かまでお伝えしていますので、最後までご一読ください!
ヘルペスの初期症状に頭痛はつきもの?頭痛との関係
ヘルペスで頭痛と発熱の症状は出るの?
ヘルペス感染は、ヘルペスウイルスが体内に侵入して増殖することで起こる感染症です。ヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス(HSV)と水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の2種類があり、それぞれが異なる症状を引き起こします。
単純ヘルペスウイルス
単純ヘルペスウイルスは、唇や性器などに水ぶくれや潰瘍などの皮膚症状を引き起こします。また、まれに頭痛を引き起こすことがあります。頭痛は、発熱や全身倦怠感などの他の症状に伴って現れることが多いです。
水痘・帯状疱疹ウイルス
水痘・帯状疱疹ウイルスは、水痘を引き起こすウイルスです。水痘の治癒後、ウイルスは神経細胞に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して帯状疱疹を引き起こします。帯状疱疹の特徴的な症状は、帯状の水ぶくれですが、頭痛を引き起こすこともあります。頭痛は、帯状疱疹の皮膚症状と同時に現れることが多いです。
ヘルペスで熱は何度くらい?高熱がでる期間は?
ヘルペスで熱が出るのは「ヘルペス性歯肉口内炎」「帯状疱疹」が考えられます。ヘルペス性歯肉口内炎は、単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされる口腔内や歯肉の炎症です。主な症状は、発熱、口内炎、歯肉の腫れなどです。発熱は通常、38~40℃の高熱で、2~5日間続きます。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる皮膚の病気です。水痘の後にウイルスが潜伏し、何らかのきっかけで再活性化して発症します。主な症状は、帯状の水疱、発熱、頭痛などです。発熱は通常、38~39℃で、数日間続きます。
ヘルペスの痛みのピーク(激痛)はいつまで?
ヘルペスの痛みのピークは、発症から7~10日頃です。ヘルペスの痛みの原因は、ヘルペスウイルスの増殖によって、神経に炎症が起こるためです。炎症が起こると、神経が傷つき、痛みを感じます。
ヘルペスの種類によって、痛みの程度や持続期間は異なります。
・唇や性器、顔などに水疱や潰瘍ができる病気です。
・初発の場合は、発疹が出てから2~3日後に痛みがピークに達し、1週間程度で治まります。
・再発の場合は、発疹が出てから1~2日後に痛みがピークに達し、3~5日程度で治まります。
・水痘のウイルスが再活性化して起こる病気です。
・発疹が出てから7~10日後に痛みがピークに達し、2~3週間程度で治まります。
一部のケースでは痛みが治まらず、数ヶ月~数年にわたって続く「帯状疱疹後神経痛」になることもあります。
ヘルペスで後頭部の頭痛がする?ヘルペス脳炎とは
ヘルペスで頭がピリピリする(後頭部の頭痛)原因とは?
ヘルペスによる頭のピリピリ感(後頭部の頭痛など)は、主にヘルペスウイルスによる感染の結果として起こる可能性があります。ヘルペスウイルスは、皮膚や粘膜に感染を引き起こすことがあります。
ヘルペスウイルスは神経組織に感染することがあり、感染が神経に影響を与えることがあります。頭部や顔の神経に感染が広がると、痛みやピリピリ感を引き起こすことがあります。これは通常、ヘルペス性の顔面神経痛と呼ばれます。
ヘルペスウイルスは感染後、時折再活性化することがあります。再活性化が神経組織に影響を与える場合、頭がピリピリと感じられることがあります。この再活性化はストレス、免疫系の低下、太陽光線などの刺激によって引き起こされることがあります。
ヘルペスウイルスが中枢神経系に感染すると、脳炎を引き起こす可能性があります。脳炎は頭痛、神経痛、意識障害などを引き起こすことがあり、これにより頭がピリピリと感じられることがあります。
ヘルペスで首の後ろとの関係は?
HSV感染が首の後ろに広がることがあります。これにより、首の後ろや頸部周辺に発疹や水疱が現れ、痛みやかゆみが伴うことがあります。この症状は通常、単純ヘルペスと呼ばれ、再発することがあります。
ヘルペスウイルスは神経組織に感染する傾向があります。「感染が神経に影響を与える」と、その神経が支配する領域に痛みや異常感覚が生じることがあります。首の後ろや頭部周辺に感染が広がると、そうした症状が生じやすくなります。
またヘルペス感染が進行すると「周囲のリンパ節が腫れる」ことがあります。頸部のリンパ節が腫れることで、首の後ろに圧迫感や痛みが生じることがあります。
ヘルペス感染の症状は個人差があり、再発することがあります。症状が続く場合や他の異常が見られる場合は、医師に相談して詳しい診断と治療を受けることが重要です。
ヘルペスで頭痛が出た時は何科を受診すべき?
ヘルペスによる頭痛が出た場合、まずは一般的な診療を行うかかりつけの医師に相談することが適切です。もしヘルペスに関連する症状が重篤である場合、または複数の症状が同時に現れている場合、以下のような専門医に相談することが考えられます。
神経内科医
ヘルペスが神経組織に影響を与えて頭痛を引き起こすことがあるため、神経内科医が関与することがあります。
皮膚科医
ヘルペスによる皮膚症状や発疹がある場合は、皮膚科医に相談することも考えられます。
脳神経外科医
頭痛が脳に関連する深刻な状態を示唆する場合、脳神経外科医の評価が必要となることがあります。
重要なのは、症状や状態によって適切な専門医が異なる可能性があるため、具体的な症状に合わせて医師に相談することです。
ヘルペスの頭痛に市販薬を飲む場合の選び方
ヘルペスの頭痛に効果的な市販薬としては、以下のようなものがあります。
・アシクロビル(ゾビラックス)配合薬
・バラシクロビル(バルトレックス)配合薬
・ファムシクロビル(ファムビル)配合薬
これらの市販薬は、いずれも抗ウイルス薬が含まれています。用法・用量を守って飲むことで、ヘルペスの頭痛の症状を抑えることができます。
頭痛のほかにも、発熱、倦怠感、筋肉痛などの症状が現れることもあります。ヘルペスの頭痛に市販薬を飲む場合、以下の点に注意して選びましょう。
ヘルペスの頭痛を抑えるためには、抗ウイルス薬が含まれている市販薬を選ぶことが重要です。抗ウイルス薬は、ヘルペスウイルスの増殖を抑える働きがあります。
市販薬の用法・用量を守って飲むことが大切です。用法・用量を守らないと、効果が十分に得られないだけでなく、副作用のリスクが高まることもあります。
市販薬には、副作用が起こる可能性があります。副作用が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師や薬剤師に相談しましょう。
なお、ヘルペスの頭痛は、症状が軽度であれば、市販薬の使用をせずに、安静をとったり、水分を十分にとったりすることでも改善する場合があります。
もし、ヘルペスの頭痛に市販薬を飲んでも症状が改善しない場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
頭皮にもヘルペスができるの?頭皮のヘルペスとは?
頭皮にもヘルペスはできます。頭皮ヘルペスは、水痘・帯状疱疹ウイルスの再発によって起こります。頭皮に水疱や発疹が現れ、痛みやかゆみなどの症状が出ることがあります。
・水痘・帯状疱疹ウイルスの再発
・ストレス、疲労、過労などの免疫力の低下
・がん、糖尿病などの慢性疾患
・加齢による影響
・頭皮に水疱や発疹が現れる
・痛みやかゆみ
・発熱
・倦怠感
頭皮ヘルペスの治療は、抗ウイルス薬の服用や塗り薬の使用などが行われます。早期に治療することで、症状の軽減や再発の予防につながります。
ヘルペス脳炎とは?初期症状・前兆症状について
ヘルペス脳炎とは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)または2型(HSV-2)が脳に感染して起こる急性の脳炎です。ヘルペス脳炎は、HSV-1またはHSV-2に感染した人が、免疫力が低下したときに発症すると考えられています
ヘルペス脳炎の初期症状は、発熱や頭痛、咳や鼻水などの一般的な上気道感染症状(風邪症状)が主症状として確認されます。しかし、一般的な風邪とは異なり、発熱や頭痛が長引いたり、意識障害やけいれんなどの重篤な症状が現れたりすることがあります。
ヘルペス脳炎は、早期に治療を開始しないと重篤な後遺症が残る可能性があるため、早めに医療機関を受診することが大切です。
ヘルペスの頭痛はいつまで?関連するQ&A
なぜ疲れるとヘルペスが出るの?疲労との関係は?
「疲れるとヘルペスが出る」とされる理由は、ヘルペスの再活性化に関連しています。HSV-1は通常、子供のうちに感染し、感染後は潜伏します。潜伏中には症状が現れませんが、身体的または精神的なストレスがかかるとウイルスが再活性化し、口唇周囲に水疱ができるのです。
この再活性化は、以下の要因によって引き起こされることがあります。
免疫力の低下
疲労やストレスにより、免疫システムが弱まります。このため、HSV-1が再び活性化しやすくなります。
肉体的ストレス
熱や風邪などの肉体的なストレスも再活性化に寄与することがあります。
精神的ストレス
心理的なプレッシャーや疲労も口唇ヘルペスの再発を促進する可能性があります。
・バランスのとれた食事
・十分な休息と睡眠(規則正しい生活)
・ストレス管理技術の活用
・紫外線に浴びすぎない
・リラックス習慣(ルーティン)を取り入れる
・スケジュールを入れすぎない(外出を控える日を設ける)
・刺激物(タバコ、辛いもの、アルコールなど)を避ける
初めての感染時には、発熱や体のだるさが起こることがあります。症状の出始めには、医師の指示に従い、抗ヘルペスウイルス薬を使用することで軽減できる可能性があります。症状が続く場合や重篤な場合は、医師の診察を受けることが重要です。
ヘルペス症状で全身倦怠感では出るもの?
ヘルペスの初感染時には、全身倦怠感や発熱、頭痛、筋肉痛などの全身症状を伴うことがあります。これらの症状は、ヘルペスウイルスが体内に侵入して免疫系が反応することで起こります。
全身倦怠感の理由としては「ヘルペスウイルスの増殖による免疫反応」「疲労やストレスによる免疫力の低下」などが理由で、症状に現れることがあります。
ヘルペスは、一度感染すると体内に潜伏し、疲労やストレスなどによって再発します。再発時の全身症状は、初感染時よりも軽いことが多いですが、それでも倦怠感や頭痛などの症状が現れることがあります。
記事のまとめ:ヘルペスの頭痛はいつまで?について
ここまでヘルペスと頭痛の関係について、お伝えをしました。ヘルペスの通常症状として、頭痛が出る場合は2日〜5日程度だと認識しましょう!それ以上、発熱や頭痛、倦怠感が続く場合は、自己判断をせず速やかに専門医に相談をしましょう。