本コラムでは、ヘルペス症状の時にサウナ浴(入浴)をしても良いのか、入浴時の注意点をお伝えします!
そもそもヘルペスは入浴で感染する可能性はあるのか、何でうつるのか、感染経路は何か、ヘルペスを1日でも早く最短治療させるためおポイントまでご紹介していますので、最後までご一読ください!
口唇ヘルペス・性器(陰部)ヘルペスについて
口唇ヘルペス・性器ヘルペスとは
口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって引き起こされる感染症です。
HSVには1型と2型の2種類があり、1型は主に口唇ヘルペス、2型は主に性器ヘルペスを引き起こします。ただし、1型が性器ヘルペスを、2型が口唇ヘルペスを起こすこともまれにあります。
HSVは、感染者の水疱や唾液、涙液などの体液に触れることで感染します。また、感染者の使用したタオルやコップ、便座などの物品に触れても感染することがあります。
口唇ヘルペスの症状は、くちびるやその周りにピリピリ、チクチクするような違和感やかゆみが生じた後、軽い痛みを伴う水ぶくれができることです。水ぶくれが破れると潰瘍になり、痛みやかゆみが強くなります。
性器ヘルペスの症状は、性器に水ぶくれや腫れ、痛みやかゆみなどの症状が起こります。水ぶくれが破れると潰瘍になり、痛みやかゆみが強くなります。
口唇ヘルペスはどこでうつるの?何でうつるの?
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって発症する病気です。このウイルスは、水ぶくれや唾液、涙液などに存在します。そのため、以下の2つの方法で感染する可能性があります。
直接的な接触
口唇ヘルペスの症状が出ている人とキスをしたり、同じ食器やタオルを使ったりすることで感染します。特に、症状が出ている部分に直接触れることで感染しやすくなります。
間接的な接触
感染者の水ぶくれや唾液、涙液がついた物に触れた手で、自分の口や目を触ることで感染します。
・キス
・食器やタオルの共用
・同じコップやスプーンで飲食
・同じ化粧品やリップクリームの使用
・同じタオルで顔や手を拭く
・感染者の水ぶくれや唾液、涙液がついた物に触れた手で、自分の口や目を触る
ヘルペス症状とサウナ(入浴・温泉・銭湯)について
ヘルペスはお風呂(温泉)で感染するの?うつるの?
ヘルペスは、お風呂や温泉のお湯を介して感染することはありません。ヘルペスウイルスは、比較的熱に弱く、大量のお湯によって薄まります。そのため、お風呂や温泉のお湯を介して感染することは考えにくいです。
ただし、タオルを使い回したり、水ぶくれや唾液、涙液がついた物に触れた手で、自分の口や目を触ったりすると感染する可能性があります。また、アトピー性皮膚炎や、外陰部に皮膚炎などが生じている場合には、感染率が高くなります。
そのため、ヘルペスに感染している場合は、タオルは使い捨てのものを使用し、自分の口や目を触る前に、手をよく洗うようにしましょう。
また、アトピー性皮膚炎や、外陰部に皮膚炎などの症状がある場合は、感染予防のために、お風呂や温泉の利用を控えたほうがよいと言えるでしょう。
ヘルペス(口唇・性器)にかかったら入浴(サウナ浴)してもいいの?
入浴(サウナ浴)自体は問題ありません。ヘルペスの再発時も、入浴はできます。ただし、次の点に注意しましょう。
症状発症ピークの2〜3日はなるべく幹部に負担をかけないようにする(シャワーのみにするなど)
患部に傷口や潰瘍がある場合は、患部を濡らさないように注意する
患部にタオルや浴槽のふちなどが触れないように注意する
入浴後は患部を清潔に保つ
浴槽のふちやタオルなど、ヘルペスウイルスが付着している可能性のある場所に触れるのも、感染の原因となります。そのため、入浴後は患部を清潔に保つこと、タオルや浴槽のふちなどの共用を避けることが大切です。
なお、ヘルペスの再発を抑えるには、抗ウイルス薬の服用や、免疫力を高める生活習慣の改善などを行うことも有効です。
口唇ヘルペスの感染力はいつまで?
口唇ヘルペスの感染力は、症状が出ている期間、つまり水ぶくれや発疹などの症状が現れている期間が最も高くなります。この期間は、ウイルスが大量に排出されるためです。
・症状の出る2~3日前から
・症状が出ている間
・症状が治まっても、水ぶくれや発疹が残っている間
また、症状が出ていない期間でも、ウイルスを排出している可能性があります。ただし、その量は症状が出ている期間に比べて少ないため、感染力は低くなります。
口唇ヘルペスの感染を防ぐためには、次のことに注意しましょう。症状が出ている人がキスや食器・タオルの共用を避けること、症状が出ている人が患部に触れた後は手を洗うこと。そして症状が出ている人が患部を触った手で、他の人の口や目など粘膜に触れないようにすることです。
口唇ヘルペスの感染を防ぐためには、症状が出ている人がキスや食器・タオルの共用を避けるなどの対策をしましょう!また、感染した場合は早めに治療を開始しましょう。
口唇ヘルペスを最短で治す方法とは?
口唇ヘルペスを最短で治すためには、症状が出た時点ですぐに治療を開始することが重要です。
対策1:抗ウイルス薬の使用
抗ウイルス薬は、単純ヘルペスウイルスを抑制する働きがあります。水ぶくれができる前の治療法(PIT)と、水ぶくれができた後の治療法があります。
PITは、水ぶくれができる前に抗ウイルス薬を塗ることで、水ぶくれの発生を抑制する効果があります。水ぶくれができた後は、抗ウイルス薬を塗ることで、症状の進行を抑制し、治癒を早める効果があります。
市販薬として、アシクロビル軟膏やバラシクロビル軟膏などが販売されています。また、皮膚科を受診すれば、内服薬の処方も可能です。
対策2:症状の悪化を防ぐ
水ぶくれや発疹を触ったり、かさぶたを無理に剥がしたりすると、症状が悪化する可能性があります。また、患部を清潔に保ち、保湿をすることも大切です。
対策3:再発防止の生活習慣を整える
口唇ヘルペスの再発を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。
・十分な睡眠と栄養をとり、体調を整える
・ストレスを溜め込まないようにする
・紫外線対策をする
・タバコを吸わない
・過度の飲酒を控える
また、口唇ヘルペスに感染している可能性がある場合は、タオルやコップなどを他の人と共用しないように注意しましょう。
口唇ヘルペスを最短で治すためには、症状が出た時点ですぐに治療を開始することが重要です。抗ウイルス薬の使用や、症状の悪化を防ぐことで、治癒を早めることができます。
ヘルペスとサウナ(お風呂)について関連する質問(Q&A)
ヘルペス治療に温泉が効くって本当?
温泉がヘルペスの治療に効果があるとする口コミや体験談はありますが、科学的な根拠は十分ではありません。
口唇ヘルペス・性器ヘルペスの治療には、抗ウイルス薬の内服や外用が一般的です。温泉は、口唇ヘルペスの症状を軽減する効果があるかもしれませんが、治療効果を期待することはできません。
温泉は、ヘルペスの症状を軽減する効果があるかもしれませんが、治療効果を期待することはできません。ヘルペスを発症している場合は、適切な治療を受けることが大切です。
ヘルペスは洗濯物(タオル類)は避けるべき?
タオルは、ウイルスが付着している可能性が高いため、共用は避けましょう。また、洗濯しても完全に除去できない可能性があるため、症状が出ている間はタオルの共用は避けるのが最も安全です。
症状が出ていない場合は、洗濯することでウイルスを除去することができます。洗濯方法は、通常の洗濯物と同じように洗濯機で洗えば問題ありません。ただし、洗濯機の乾燥機能を使う場合は、60℃以上の熱風で乾燥させることで、より高い可能性でウイルスを除去することができます。
ヘルペスにかかったら洗顔(幹部を洗うこと)はしてもいいの?
ヘルペスの患部は、水ぶくれや発疹などの症状があり、ウイルスが含まれている可能性があります。そのため、洗う際は以下の点に注意しましょう。
患部に触れる前に、石鹸で手をよく洗うことで、患部に付着したウイルスを自分の手に移さないようにすることができます。
患部は石鹸や洗顔料をよく泡立てて、やさしく洗いましょう。強く洗うと、水ぶくれが破れて、ウイルスが拡散する可能性があります。
水ぶくれは破らないように注意しましょう。水ぶくれが破れると、ウイルスが拡散するだけでなく、痛みや出血を伴う可能性があります。
洗った後は、また石鹸で手を洗うことで、患部に付着したウイルスを自分の手に移さないようにすることができます。
ヘルペスの患部を洗う際は、上記の注意点を守って、清潔に保ちましょう。
記事のまとめ:ヘルペスの時サウナに入っても良い?について
本コラムではヘルペス症状時のサウナ浴、入浴について解説をしました。基本的には入浴自体は問題ありませんが、入用方法や公用の場ではマナーに十分に配慮して活用しましょう。ヘルペス症状が出ている時は、マナーとしては公用の場では入浴を避けましょう。
自宅入浴の際も幹部を濡らさないように注意して、入浴を心がけましょう。症状を1日でも早く治めるためには「早期治療」が鍵となります。本記事を参考に日常生活から、注意しながら付き合ってみましょう。