口唇ヘルペスでリップクリームは捨てるべき?塗っても大丈夫?

本コラムでは口唇ヘルペスでリップクリームは捨てるべき?を解説します!リップクリームや口紅(メイク)はしてもOKなのか、リップの選び方、使用の注意点、感染後に使用したリップは捨てるべきかまでご紹介します。また今日から実践したい、再発防止対策のチェック項目までお伝えしたいますので、最後までご一読ください!

目次

口唇ヘルペスってなに?感染時のリップクリームはどうするべき?

そもそも、口唇ヘルペスとはなに?症状例

口唇ヘルペスは、唇や口の周りに水疱や潰瘍ができる感染症。主な原因は、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)です。HSV-1は、口や唇から侵入して神経細胞に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して症状を引き起こします。

口唇ヘルペスの代表的な症状
・唇や口の周りに、赤みやかゆみ、チクチクする感覚が現れる
・水疱ができる
・水疱が破れて潰瘍になる
・痛みやしびれがある

口唇ヘルペスは何でうつる?感染経路は?

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)によって引き起こされる感染症です。HSV-1は、口や唇から侵入して神経細胞に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して症状を引き起こします。口唇ヘルペスの感染経路は、大きく分けて2つあります。

感染経路1:接触感染

症状が出ている人の水疱や潰瘍から出た体液に触れることで感染します。キス、口移しで食事や飲み物を分け合う、同じタオルやコップを共有する、同じ箸やスプーンを使うなどが原因となります。

感染経路2:物品感染

症状が出ている人の水疱や潰瘍から出た体液が付着した物品(タオル、コップ、箸、スプーンなど)に触れることで感染します。その後、その物品に触れた手で自分の口や唇を触ることで感染します。

なお、水疱が破れて潰瘍になるまでは、ウイルスの量が多く感染しやすいと言われています。また、症状が出ていない状態でも、ウイルスを保有している可能性があり、感染させる可能性があります。

ヘルペスにリップクリーム(口紅)は塗っても大丈夫?

結論から言うと、ヘルペスが出ていてもリップクリームを塗ることは問題ありません。リップクリームに単純ヘルペスウイルスは付着しますが、リップクリームの成分によってウイルスは死滅するため、感染のリスクはありません。また、患部にリップクリームを塗ることで、乾燥を防ぐことで、痛みやかゆみを和らげる効果が期待できます。

ヘルペス時にリップクリームを塗る際の注意点
・リップクリームを塗る前に、患部を清潔に
・リップクリームの付着面をティッシュなどで清潔にしてから使用しましょう
・リップクリームを塗った後は、清潔な手で蓋を閉めましょう
・リップクリームを他の人と共有しないようにしましょう
・ヘルペス発症後に使用したリップクリームは念の為捨てましょう
・口紅は刺激を与えることがあるため、幹部を避けて使用しましょう

どんなリップクリームを選ぶべき?塗っても良いものは?

ヘルペスが出ているときに塗るリップクリームは、以下の条件を満たしたものを選びましょう。「無香料・無着色」「刺激の少ない成分で作られている」「保湿成分が配合されている」もの。

これらの条件を満たすリップクリームとしては、「ワセリン」「ニベア」「アクチビア軟膏」が挙げられます。また、市販の抗ウイルス薬の塗り薬を併用するのも効果的です。

ヘルペスにかかった時、メイクはしてもいいの?

結論として、幹部を避けてメイクをしましょう!患部を悪化させないために、スキンケアやメイクを行う際には刺激になる成分やアイテムをなるべく避けるように心がけましょう。また、かさぶたができている場合は、無理に取らないようにし、自然に待つようにしましょう。

特に発症初期はメイクを控える

口唇ヘルペスは、水ぶくれができる前に、ピリピリとした痛みやかゆみなどの症状が現れることがあります。この段階では、メイクをすることでウイルスが周囲にうつったり、症状が悪化したりする恐れがあります。そのため、発症初期はメイクを控えましょう。

水ぶくれができている際の注意

水ぶくれができている場合は、メイクをすることで水ぶくれが破れたり、かゆみや痛みが悪化したりする恐れがあります。そのため、メイクをする場合は以下の点に注意しましょう。

・幹部に触れないようにする
・リップクリームや口紅は、水分を多く含まないものを使う
・リップブラシや口紅の容器は、清潔に保つ

クリニック編集長

周囲へ感染を広げないようにするため、マスクの使用を忘れずに。マスクは感染予防だけでなく、ウイルスの拡散を防ぐ役割も果たしてくれます。

口唇ヘルペスを1日でも早く治すために

口唇ヘルペスを最短で治す方法は?

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染によって起こる皮膚病です。一度感染すると、免疫力が低下したときに再発を繰り返すことがあります。口唇ヘルペスは、自然治癒で1週間〜2週間程度で治癒します。

ポイント
早期発見・早期治療

口唇ヘルペスの初期症状は、唇やその周辺のピリピリ、チクチク感です。この症状に気づいたら、すぐに治療を始めましょう。

ポイント
内服薬の服用

内服薬は、水ぶくれができる前の治療(PIT)と、水ぶくれができた後の治療があります。PITは、水ぶくれができる前に内服薬を服用することで、水ぶくれの発生を抑えることができます。

ポイント
外用薬の塗布

外用薬は、水ぶくれができた後に患部に塗布することで、水ぶくれの治癒を早めることができます。

市販薬の外用薬には、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビルなどの成分が含まれています。これらの成分は、単純ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があります。

皮膚科では、内服薬として、アシクロビル、バラシクロビル、バルトレックスなどの薬が処方されます。これらの薬も、単純ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果があります。

口唇ヘルペスが治ったかどうかの目安は?判断基準とは?

口唇ヘルペスが治ったかどうかの目安は、主に以下の2つです。

口唇ヘルペスが治ってきたかどうかの判断基準
・水ぶくれがかさぶたになり、かさぶたが剥がれた
・患部が赤みや腫れがなく、痛みやかゆみがなくなっている

抗ウイルス薬を塗布した場合は、1週間程度で治癒することが多いとされています。再発の場合は、初感染よりも症状が軽いことが多いため、2~3日程度で治癒することもあります。

ただし、まれに症状が長引く場合もあります。もし、1週間以上治らない場合は、皮膚科を受診して診察を受けることをおすすめします。

口唇ヘルペスは完治しないもの?一生治らない?

口唇ヘルペスは、残念ながら完治しません。口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型によって引き起こされる感染症です。このウイルスは、一度感染すると体内に潜伏し、免疫力が低下したときに再発を繰り返すという特徴があります。

再発の初期症状(かゆみ、ピリピリ感など)に気づいたら、すぐに抗ウイルス薬を塗布することで、症状を軽減したり、再発を抑えたりする効果が期待できます。口唇ヘルペスに感染してしまった場合は、無理をせず、効果的な予防策を心がけましょう。

口唇ヘルペスの再発防止に!効果的な対策やチェック項目とは?

口唇ヘルペスは、一度発症すると、体内に潜伏する単純ヘルペスウイルスが再び活性化して発症することがあります。再発を繰り返す人では、1年に数回から数十回と頻繁に再発することもあります。

STEP
抵抗力を高め

疲労、ストレス、発熱、風邪、強い日光など、抵抗力を低下させるような要因は、口唇ヘルペスの再発のきっかけとなります。十分な睡眠と休息、バランスの良い食事、適度な運動など、日頃から規則正しい生活を心がけ、抵抗力を高めましょう。

STEP
初期(前兆症状)時点での早期治療

口唇ヘルペスの再発の初期には、かゆみやピリピリとした痛みなどの症状が現れます。この初期段階で、抗ウイルス薬を塗布したり内服したりすることで、再発の症状を抑えることができます。

STEP
感染予防の徹底

口唇ヘルペスの症状が出ているときは、患部を触らないように注意しましょう。また、患部を触れた手で他の人の口や皮膚に触れないようにすることも大切です。

このような点を十分に注意して過ごしましょう。上記のステップに加えて、以下チェック項目も合わせて対策していきましょう。

口唇ヘルペス予防のチェック項目
毎日の睡眠時間を7~8時間確保する
朝食・昼食・夕食の時間帯や食事バランスを心がける
1週間で1〜2日は適度な運動(ウォーキングでもOK)を取り入れる
1週間に1日はストレスを溜めないリフレッシュタイムを設ける
日頃から、強い直射日光(日焼け・紫外線ダメージ)を避ける
マスク着用をして風邪予防(感染予防)を心がける
幹部は「触らない」「気にしない」「刺激しない」を徹底しましょう
口唇ヘルペスの初期症状を感じたら、早めに抗ウイルス薬を塗布したり内服したりする

クリニック編集長

適切な治療や生活の工夫により、水ぶくれなどの症状を軽減したり、再発しないように努めることができます。症状の発症期間短縮にも期待できるため、予防策を心がけましょう。

口唇ヘルペスでリップは捨てるでき?関連する質問(Q&A)

口唇ヘルペスとアートメイクとの関係とは?

アートメイクとは、皮膚の浅い層に色素を注入して、眉毛やアイライン、リップなどの色を整える施術です。口唇ヘルペスの既往がある人は、アートメイクによって口唇ヘルペスが再発する可能性が高くなります。これは、アートメイク施術の際に唇に傷がつき、その傷からウイルスが侵入しやすくなるためです。

口唇ヘルペスの既往がある人がアートメイクをする場合の注意点
・施術前に必ず医師またはセラピストに口唇ヘルペスの既往があることを伝えましょう
・施術前は、口唇ヘルペスの症状がないことを確認しましょう
・施術後は、唇を清潔に保ち、傷をこすらないようにしましょう
・施術後2〜3週間は、日焼けや風邪、疲労など、体調を崩さないように注意しましょう

口唇ヘルペスの既往がある人は、アートメイクによって口唇ヘルペスが再発する可能性が高くなります。施術前に医師またはセラピストに相談し、十分に注意して施術を受けましょう。

口唇ヘルペスにワセリンを塗るとどうなる?

ワセリンは、石油由来の油脂で、保湿効果や保護効果があります。口唇ヘルペスの症状を緩和するために、ワセリンを塗る方法が知られています。

ワセリンを塗るメリット
・水ぶくれやただれを乾燥させて、かさぶたを早く作ります
・患部を保護して、痛みやかゆみを抑えます
・感染を防ぐ効果が期待できます
・清潔な手で水ぶくれやただれが出ている部分に、薄く塗りましょう(1日数回塗り直す)

ワセリンを塗る注意点
・ワセリンは、アレルギーを引き起こす可能性があります。初めて使う場合は、少量を塗って、異常がないか確認してください
・水や汗で流れ落ちやすいため、こまめに塗り直すように(ただし必ず清潔な手で使用を)
・ワセリンは口唇ヘルペスの根本的な治療にはなりません。症状がひどい場合は、医療機関を受診しましょう

ワセリンは、口唇ヘルペスの症状を緩和するために、効果的な方法の一つです。ただし、アレルギーや根本的な治療にはならないことを認識しておきましょう。

口唇ヘルペスにメンソレータムのリップは塗っても大丈夫?

口唇ヘルペスの発症初期にメンソレータムリップを塗ることで、水ぶくれの発生を抑えたり、かゆみや痛みを軽減したりする効果が期待できます。 また、メンソレータムリップには、唇の乾燥やひび割れを防ぐ効果もあるため、口唇ヘルペスの再発を予防する効果も期待できます。

メンソレータムリップは、1日数回、適量を患部に塗布してください。 清潔な手で塗布し、目や口に入らないように注意しましょう。メンソレータムリップは、ほとんど副作用を起こすことはありません。

ただし、まれに、かゆみや赤み、皮膚炎などの副作用が起こることがあります。 使用中にこれらの症状が現れた場合は、使用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。メンソレータムリップはあくまでも市販薬であり、口唇ヘルペスの根本的な治療にはならないことを認識しておきましょう。

口唇ヘルペス発症時に使用したリップクリームは捨てるべき?

結論から言うと、捨てたほうが安全です。口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、水疱の汁やかさぶたの下に潜んでいます。このウイルスは、体温や湿度の高い環境で長期間生き延びる可能性があります。そのため、口唇ヘルペスの症状が出ているときに使っていたリップクリームは、ウイルスに汚染されている可能性があるのです。

もし、このリップクリームを他の人に貸したり、もらったりした場合は、その人にヘルペスが感染する可能性があります。また、自分でも同じリップクリームを使い続けると、再発のリスクが高まる可能性も。

ほとんどの場合、リップクリームに付着したウイルスは、数時間程度で死滅することが考えられます。症状が出ているときにすぐにリップクリームを捨てなくても、すぐに他の人に貸したり、もらったりしない限り、感染するリスクは非常に低いと考えられます。

とはいえ、安全のためには、口唇ヘルペスの症状が出ているときに使っていたリップクリームは、捨てるようにしましょう。

記事のまとめ:口唇ヘルペスでリップクリームは捨てるべき?について

ここまで口唇ヘルペスにリップクリームや口紅は塗っても良いのか、塗り方の注意点をお伝えしました。結論としてリップクリームは塗ってもOKですが、口紅やメイクは極力患部の使用は避けて使用しましょう。

なるべく刺激を与えず、清潔に保つことが重要です。再発防止として、本コラムでご紹介したチェック項目を参考に、ぜひ1つず実践に努めてみてください。

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